「高2から受験勉強は遅い?」
「今から始めて間に合う?」
このような心配を抱える人は多いと思います。
結論、高2から受験勉強を始める方はかなりラッキーです。
高校2年生から受験勉強を始めれば、あなたの偏差値がどれだけ低くても、あなたの行きたい大学がどれだけ難しくても、志望校に合格することが可能です。
高3から勉強を始める場合ではとてもいけないような大学にも合格することが出来ます。
どんな志望校でも合格できる、高2から始める大学受験の勉強法についてご説明します。
もくじ
高2から受験勉強は遅い?早慶や国公立は間に合う?
結論、高2から勉強を始めれば受験を有利に進めることができます。
各種統計データから解説していきます。
以下のグラフのとおり、ほとんどの受験生は3年生から受験勉強を始めることが分かります。
受験生の約8割が高3から勉強を始めるのです。
かなり意外な数字ではないでしょうか。
高2から受験勉強を始めればそれだけ周りに大きく差をつけることができる、ということです。
次に難関大学合格者のデータをみていきましょう。
旧帝大や早慶などの難関大学に合格する受験生の内、約70%が高2までに勉強を始めています。
それだけ受験勉強を始める時期は合格率を左右するということです。
受験を有利に進めたい、志望校への合格をより確実にしたいのであれば、高2から勉強を始めることは必須です。
また当サイトでも400名の方にアンケートを取ったところ、以下のとおり、およそ6割の方が高2までに受験勉強を始めていたことがわかりました。
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高2から受験勉強するメリット
高2から受験勉強を始めるメリットは以下の3点です。具体的にご説明します。
- 時間に余裕がある
- 心理的に余裕がある
- 基礎をしっかり固めることができる
時間に余裕がある
圧倒的なメリットは「時間に余裕がある」ことです。
部活などをやっている方も多いので、受験生は思った以上に受験勉強する時間がないのです。
高2から勉強を始めることで、その時間不足をカバーすることができます。
時間に余裕があるので、その分より高い志望校を目指すことが出来るのです。
心理的に余裕がある
心理的な余裕も大きなメリットです。
高3から勉強を始めると
「時間がない、、」
「受験に間に合うか心配、、」
「まだ基礎が全然終わらない、、」
などと物凄く不安になります。
こうした不安を抱えながら受験勉強をするのは相当プレッシャーがかかります。
プレッシャーがかかり精神的に不安定になると、勉強に集中することが難しくなります。
勉強が思い通り進まず、余計に不安になってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
高2から勉強を始めれば余裕をもって取り組めるのでこうしたプレッシャーを感じなくて済むのです。
心理的な余裕が生まれるので、勉強もはかどりやすくなりますよ!
基礎をしっかり固めることができる
受験において基礎固めは非常に重要です。
基礎がしっかり出来ていると、その後の応用にスムースに移れます。
基礎力があるため、理解も早く応用力がつきやすいのです。
その結果、偏差値もグングンと伸びていきます。
また、試験本番で「見たことのない、解いたことのない問題」にあたっても、落ち着いて対応する力が身につきます。
基礎がしっかりしないまま、応用や志望校対策に進んでしまうと、全く理解できず問題が解けません。
自信を失くし、余計に不安に陥ってしまいます。
高2から受験勉強するデメリット
高2から受験勉強を始めるデメリットはほとんどありませんが、強いて言うなら2点あります。
簡単にご紹介します。
ばててしまう
受験勉強を早く始めるとばててしまう可能性があります。
それを避けるためには、しっかり休息をとることが大切です。
高2のうちは1週間のうち土日のうち一方は何もしない、復習だけに当てるなど余裕を持つようにしても問題ありません。
しっかりメリハリをつけるようにしましょう。
油断してしまう
高2から勉強を始めると高3の夏休み前には、周りとの差も開いてかなり余裕が出来ます。
余裕を感じるがゆえに油断して手を抜いてしまう危険性があります。
志望校のオープンキャンパスに行ったり、合格した先輩の話を聞くなどしてモチベーションを高く保つようにしましょう。
やる気が落ちた時などは受験に関する名言集を定期的に読むのもおすすめです。
高2からの受験勉強方法
高2から受験勉強を始めるにあたって、重要なポイントが5つあります。
- 今すぐ志望校を決める
- 英語、数学を集中的に勉強する
- 塾や予備校は不要
- 勉強の習慣を身につけることに集中する
- 勉強時間は最低でも1日2時間は確保する
順番に詳しくご説明します。
今すぐ志望校を決める
まずやることは、行きたい大学を決めることです。
どんな大学でも問題ありません。
「自分の高校なら○○大学に入れたら十分」「自分の今の成績だと○○大学は難しいそう」などと考えてはいけません。
本当に自分が心の底から入りたい大学を志望校にして下さい。
自分が実際に通っていることを想像するだけでワクワクするような大学を志望校にして下さい。
思いの強さがモチベーションにつながり、合格率も上がります。
合格出来るかどうか不安に感じなくても問題ありません。今から始めればどんな大学でも入れます。
実際に、私は「過去国公立大学の合格者ゼロの高校から大阪大学に合格」することができました。(ちなみに大阪大学には上位で合格できました)
また、大きなゴール設定をするとその手前くらいまでは余裕で行けてしまう、という利点もあります。
仮に志望校に合格出来なくても、低い目標に設定していた場合よりも、結果的に遥かに良い大学に合格することが出来ます。
英語、数学を集中的に勉強する
英語と数学は国公立大学受験において特に重要な科目ですが、範囲も膨大なため非常に時間がかかります。
高3から受験勉強を始めた受験生は、時間が足りないため英語と数学がなかなか仕上がりません。
そのため試験本番までの間ずっとこれらの勉強に苦しめられるのです。
高2から勉強することで、遅くとも高3の8月までには基礎・応用を完了させて「後は志望校対策のみ」という状態に出来ます。
そうすると非常に時間的・精神的に余裕が生まれます。
それ以降は国語や物理・化学、あるいは世界史・日本史などの教科を集中的に勉強し一気に仕上げにかかります。
逆に英語と数学が仕上がるまでは、その他の科目は学校の授業を活用する程度に留めておいて問題ありません。
英語の勉強方法
受験英語は以下のステップで進めると効率的です。
- 単語、文法を詰め込む
- 英文解釈を身につける
- 長文をひたすら多読する
英語の苦手な方からすると英語の勉強は苦痛です。
勉強することが膨大にありますし、勉強し始めの頃はなかなか成績もあがらず苦労します。
高3から初めて勉強を始めてしまうと、英語がなかなか出来るようにならず相当辛い思いをします。
英語は少し読めるようになってくると、どんどん実力が伸びてきますし次第に勉強が楽しくなってくるものです。
それが、2のステップ「英文解釈を身につける」頃になります。
この状態を高2までに作り上げておきたいです。
2年生の内に「単語と文法を詰め込み」、「英文解釈を身につけ」れば、高3以降の勉強が非常に楽になります。
英語の効率的な勉強法は下記記事をどうぞ。
中学〜高1レベルからつまずいた人でも確実に偏差値を上げる勉強法を紹介しています。
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大学受験の英語勉強法とおすすめ参考書【偏差値40のバカ高から旧帝大に合格】
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参考記事:大学受験の英語勉強法とおすすめ参考書
数学の勉強方法
数学は苦手な方が多いかと思いますが、どんな方でも下記のステップで勉強すれば確実に出来るようになります。
- 「基礎体力」を身につける
- 「解法」を暗記する
- 「試行力」を養成する
受験数学はセンスや閃きと言われることがありますが、「暗記」で乗り切れます。
大学の入試問題は、大部分はどこかで見たことのあるような問題、つまり「典型問題」で構成されています。
出来るだけ多くの問題の解法を「暗記」すればそれだけ問題に対応することが出来ます。
国立文系なら高2の終わりまでに、数1Aの解法暗記を終了させ、2Bの基礎(青チャートに取り組めるレベルまで)を固められれば御の字でしょう。
数学の詳しい勉強方法は下記をご覧ください。
中学〜高1レベルからつまずいた人でも確実に偏差値を上げる勉強法を紹介しています。
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大学受験の数学勉強法とおすすめ参考書【偏差値30→70】独学で苦手を克服
続きを見る
参考記事:大学受験の数学勉強法とおすすめ参考書
塾や予備校は不要
高2のうちに無理に塾に行く必要はありません。
塾の宿題などに時間を取られてしまい、自分のペースで勉強することが出来ません。
塾や家庭教師は進行が遅いため、なかなか勉強が前に進みません。
また塾に行くだけで勉強した気になってしまい、勉強しなくなってしまう方も多いです。
どうしても分からないところや苦手なところがあれば、スタディサプリでサクッと映像授業で勉強するのがオススメです。
15分単位の授業で、巻き戻しや早送りが自由にできるので無駄がなく効率的です。
難関大学を目指す人に絶対やってほしいのがZ会です。
学んだ知識を定着化させ、応用力を身に付けるためにはアウトプット(=問題を解く)が不可欠です。
良問でアウトプットを重ねることで、理解が一層深まるので強固な基礎力を獲得でき、あらゆる場面に応用できる実践力を身に付けることが出来ます。
Z会をオススメする理由は、他のテキストを圧倒するくらい良問がそろっているのと、非常に丁寧な添削が受けられるためです。
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資料請求すれば無料で良問のサンプルがもらえるので是非試してみてください。
公式サイト:https://www.zkai.co.jp/
勉強の習慣を身につけることに集中する
高2の受験勉強において、初めのステップは「勉強を定着させる」ことです。
お風呂や歯磨きなどと同じで、やらなければ気持ち悪いと感じるまで定着させるのです。
そうなると強いです。
最初は途切れ途切れ勉強するので問題ありません。
高2は時間があります。焦らなくてもゆっくり習慣化すれば大丈夫です。始めは1日30分、1時間の勉強で問題ありません。
定着することを目標にしましょう。
勉強時間は最低でも1日2時間は確保する
これまであまり勉強してこなかった方からすると1日2時間はキツイと感じるかもしれません。
しかし、志望校に合格するためには最低でも高2からこのくらい勉強しないといけません。
国公立大を志望する方は、英語と数学に1時間ずつ費やさないと、高2から勉強を始めるアドバンテージは得られません。
初めは、1日2時間ではなく、15分や30分で問題ありません。
私も最初はそうでした。
しかし、継続していくと1日2時間なんて全く苦では無くなります。
ここで頑張って勉強するかどうかで、あなたの将来を大きく左右します。
まずは一歩踏み出しましょう。
高2までに終わらせておくといいもの
現在高2の人は以下を目標に勉強に取り組むと良いです。
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志望校を決めて過去問を解く
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勉強習慣を身につける
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英語と数学の基礎固めを終わらせる
1→2→3の順番で高2までに終わらせておくべきことをご説明します。
ほとんどの人は高2までに全部終わらないので、安心してください。
志望校を決めて過去問を解く
最低限これだけは絶対やっておきましょう。
ゴールから逆算していくのが合格への近道です。
これは受験の鉄則です。これをやっておくだけでもこれからの意識がガラリと変わります。
過去問は現時点で解けないはずなので安心してください。
解けたとしたら志望校をもっと上げた方がいいです。
過去問を解く(見る)ときに意識して欲しいのは、
英語であれば、「長文の長さは?」「英作文はある?」「和文英訳の長さは?」など。
数学であれば、「どの分野から出題されている?」「問題数は?」「誘導はある?」など
志望校の出題傾向を確認しましょう。
例えば、英語を解くとき多分ほとんど読めないと思いますが、その時に「なぜ読めないのか?」を考えてみてください。
つまり、単語が分からないから理解できないのか、それとも「単語は分かるけど文法がわからないから理解できないのか」など原因分析までできたら最高です。
ゴール(=志望校合格)と現状のギャップを把握できれば、今後の勉強において何を重点的に勉強すれば良いか参考になるからです。
数学も同様です。「なぜ解けないのか?」を考えるようにしてください。
勉強習慣を身につける
大学受験において「量」は正義です。
質ももちろん大事ですが、何より勉強「量」が大切です。
難関大に合格したい人は高3になると死ぬほど勉強しないといけませんが、これまで勉強してこなかった人がいきなり1日3〜5時間も勉強できません。
できたとしても毎日続けることはかなり難しいです。
私も実際、毎日1時間の勉強を続けられるようになるまで3ヶ月もかかりました。
1日3時間勉強できるようになったのは勉強を始めて半年以上経ってからでした。(高3の夏くらいから)
高3になってから一気にギアを上げられるように高2のうちに勉強習慣を身につけることができたら強いです。
英語と数学の基礎固めを終わらせる
これは理想形です。
高2までに終わらなくても全然間に合います。
英語であれば、「単語、文法、英文解釈が一通り終わっている状態」
数学であれば、「チャート式など網羅系の問題集をマスターしている状態」
を目指しましょう。
高3になった瞬間に応用問題や過去問演習ができるようになるので、周りのライバルに圧倒的な差をつけることが出来ます。
英数が完成していれば、国語や理科・社会の対策も試験日まで余裕を持って対策することが出来ます。
まとめ:今からでも遅くない。高2から始めれば難関国公立でも間に合う!
大学受験で人生の大半の勝負が決まると言っても過言ではありません。
それほど日本において学歴は重要なのです。
学歴は社会人になっても色々な場面で、人生を左右します。就活、仕事、結婚など重要な局面で学歴は効いてくるのです。
そうした場面で一生後悔し続けるのか、自信と満足感を味わうのか、どちらが良いでしょうか。
羨望の対象であった大学に合格出来たらどんなに嬉しいでしょうか。
今高校2年生でこの記事を見ている方は、今すぐ受験勉強を始めてください。
必ず人生が変わります。