「センター試験一ヶ月前で時間がない」と焦ったり、「やることが多すぎて間に合わない」と心配している文系国公立大を志望する受験生は多いと思います。
センター試験の理科基礎科目は受験全体の得点に占める割合が少ないので、あまり時間はかけたくないですよね。
理科基礎科目の対策にかける時間をなるべく抑え、配点の大きい他の科目の対策に時間を費やすしたいですよね。
多くの難関国立大学の受験生は「化学」と「生物」の2つを選択するかと思いますが、この組み合わせはおすすめしません。
「生物」ではなく、「地学」が圧倒的におすすめです!
もくじ
センター試験で地学基礎がおすすめな理由
暗記量が少ない
「地学」は生物に比べると暗記量が圧倒的に少ないので、センター直前に勉強を初めても十分間に合うのです。
理科基礎科目の暗記量を比較すると、以下のような順になります。
生物>>地学>化学>物理
本屋で「地学」の参考書を一度手にとってみてください。
生物と比較して、本の薄さに驚くはずです。
他科目より難易度が低い
「地学」は理科科目の中で一番難易度が低いです。
難易度は下記のような順です。
物理>化学=生物>>地学
地学が簡単な理由は、端的に言うと、「受験者のレベルが低い」からです。
地学を教えている高校はものすごく少ないのです。
進学校ではほとんど教えておらず、地学受験者の多くは底辺高校や自称進学校の受験生でしょう。
また独学で地学を勉強する人も多く、他の理科科目に比べ、ろくに勉強していない受験生が多くいます。
受験者の質が低ければ、地学だけ平均点が下がってしまいます。
しかし、センター試験は、「理科科目の難易度は全て同じ」にしなければいけないため、地学だけ難易度を下げて、平均点をかさ上げするのです。
馴染みやすい
地学は「地震」「火山」「宇宙」「気象」など普段の生活に直結する学問なので、他の理科科目と比べてとっつきやすいのです。
日々の生活にも役立つ情報を学べるので、楽しく勉強できモチベーションを維持しやすいのが「地学」の大きなメリットです。
地学の受験者数と平均点
地学基礎は他の理科科目と比べ受験者数が圧倒的に少ないです。
生物>化学>地学>物理
これは前述のとおり、高校で地学基礎を履修するところが極めて少ないことが要因です。
平均点を比較すると、他の理科科目と大差ないですね。
母集団の偏差値が低いのにも関わらず、平均点が同じなので、難易度を下げることで点数をかさ上げしていることが分かると思います。
一ヶ月で8割とる勉強法と参考書
短時間で8割以上取る勉強のステップは下記のとおりです。
「地学基礎の点数が面白いほどとれる本」で基礎を習得
まず「地学基礎の点数が面白いほどとれる本」を2周しましょう。
ただ読むだけでなく、しっかり理屈を理解した上で読み進めていきましょう。
無理に暗記しようとしなくても大丈夫です。
アウトプットをとおして知識を定着させるのが一番効率が良いです。
このステップの目安は10時間〜15時間です。
「黒本」(マーク式総合問題集地学基礎 2020 (河合塾シリーズ))
「面白いほどとれる本」を2周したら通称「黒本」に取り組みましょう。
全然、点が取れず愕然とすると思いますが、焦る必要はありません。
想定内です。
「黒本」を解いた後、解説をしっかり読み込んでください。
「黒本」は解説が非常に充実しています。
なぜ自分の回答は間違いなのか、他の選択肢はなぜ間違っているのかをしっかり理解するようにしてください。
1問に対して4つの選択肢があるので、4つの知識を同時に学ぶことができます。
「黒本」を通して、「知識が足りない」「理解が浅い」と感じる分野は「面白いほどとれる本」を再度じっくり読み込むようにしてください。
このプロセスを何度もとおすことで、知識が自分の血肉となり、完全に定着します。
特に黒本は時間が許す限り、何度も解くようにしてください。
「黒本」のステップの目安は5〜10時間です。
過去問で演習
いよいよ最後の仕上げです。
「過去問」を解いて、最後の演習です。
基本的に地学は同じような問題が繰り返し出題されるため、「過去問」で出題された問題を理解出来るようになれば、高得点は確実です。
「黒本」と同様に、ひたすらまわして、分からないところや理解が薄いところがあれば、また「面白いほどとれる本」に立ち返ってください。
「過去問」のステップは5時間ほどで十分でしょう。
以上のステップで8割以上は簡単にとれるようになっています。
たったの20〜30時間の勉強だけで8割以上とれるのですから非常にコスパが良い科目です。
毎日1時間勉強すれば一ヶ月で完成します。
まとめ:独学且つ短時間で高得点が可能!
学校で地学を習っていないと不安に感じるかもしれませんが、地学は独学で全く問題ありません。
地学は、独学且つ一ヶ月前の勉強で8割以上取ることが可能なのです!
「時間がない」と焦っている受験生には絶対にお勧めします。
地学で効率的に勉強し、逆転合格しましょう!