「国公立に入るために必要な勉強時間は?」
「国公立に受かる人はいつから受験勉強を始めてるの?」
「勉強範囲が広くて間に合うか心配」
国公立を目指す人はこのような疑問を持つことが多いと思います。
私自身、国公立大学を目指す上で「何時間勉強すれば良いか」かなり不安に感じていました。
「何時間勉強すれば合格できるか?」について信頼できる情報が少ないため、徹底的に調査すべく大規模なアンケート調査を実施しました。
調査期間:2020年12月6日〜2020年12月20日
調査対象:大学生・大卒生405人
調査方法:インターネット調査
もくじ
国公立大合格に必要な勉強時間は?
早速、調査結果をご報告します。
「国公立に受かるためには一日何時間勉強が必要か?」について、「平日」と「休日」に分けて、合格者と不合格者の違いを明らかにしました。
平日の勉強時間
まずは平日の必要勉強時間です。
国公立大学に受かった人と落ちた人の勉強時間を比較しました。
平日の1日の勉強時間では大きな差はなく、合格者の方が17分だけ長く勉強しています。
平日は学校の授業や部活などもあるため、差がつきづらいのでしょう。
しかし、17分という数字を侮ってはいけません。
塵も積もれば山となるで、1年間の累積で17分×5日×52週≒74時間の差がつきます。
合格者と不合格者で平日の勉強時間に大きな差はありませんが、少しでも多く勉強時間を確保した受験生が合格に有利なのは間違いありません。
休日の勉強時間
続いて、「休日」の勉強時間です。
「休日」の勉強時間も平日と同様、大きな差はみられませんでした。
一日およそ20分だけ、合格者が勉強している、という結果になりました。
1年間に換算しても、約34時間の差と大きな差にはなりません。
一日の勉強時間でいうと、「平日」も「休日」も大きな差がない、という意外な結果になりました。
日々の勉強で差が付いていると思いましたが、国公立大学に合格する人も落ちる人も同じくらい勉強しているようです。
では、いったい合格者と不合格者で何で差がつくのでしょうか?
さらに調査を進めましたので、続けてどうぞ。
国公立の合格者はいつから勉強を始めた?
日々の「勉強時間」に大きな差がないのであれば、累計の勉強時間に差があると考えられます。
この仮説を検証するために、「いつから受験勉強を始めたか?」について調査しました。
国公立合格のためには、いつから勉強を始めれば良いか
衝撃の結果です。
なんと受験勉強の開始時期にも大きな差がありませんでした。
国公立大学の合格者、不合格者どちらも約6割が高2までに受験勉強を始めています。
合格者の半数近くは高3から受験勉強を始めていますので、「まだ勉強を始めていない」という方は悲観しないで、どんどん挑戦しましょう。
結局、国公立大に合格する人も落ちる人の差は「勉強時間ではない」ということが示唆されます。
考察:国公立大学に合格する人は勉強の「質」が高い
勉強時間で差がつかないのであれば、何で差がつくのでしょうか。
ずばり、勉強の「質」だと考えられます。
同じ時間勉強していても、「集中しているかどうか」「効率的に勉強しているかどうか」で全く違った結果になります。
質の高い勉強をしている人は、同じ1時間の勉強でも2倍も3倍も実力を身につけています。
1年間質の高い勉強を続けていると、結果が大きく異なるのは当然でしょう。
勉強の「質」を高める手っ取り早い方法
それでは、どうすれば勉強の「質」を高めることができるのでしょうか。
勉強の質を高めるのは意外に簡単です。
この記事では2つの簡単に実践できる方法をご紹介します。
アウトプット重視
認知心理学者のKarpickeとRoedigerが行った実験、及びKornellとBjor kが行った実験により、以下のことが分かっています。
- 教科書・参考書を何度読んでも、記憶の定着にはほとんど効果がない
- 問題を解く回数を増やすと、記憶の定着率が劇的に上がる
- 既に正解できた問題でも、その後、繰り返し問題を解くと、記憶の定着が大幅に上がる。
簡単に言うと、「インプットを繰り返しても知識が定着せず、アウトプットを繰り返して始めて知識が身に付く」ということです。
これは、科学的実験により立証されている事実です。
教科書や参考書を何周も回すのは、ほとんど無意味です。
「問題を解く」という行為をしない限り、自分の知識にはなりません。
教科書・参考書を1周したら、さっさと問題集で問題を解きまくりましょう。
逆に「問題を解く」という行為は、繰り返せば繰り返すほど、記憶への定着率がアップするからです。
良問を解く
ただし、単純に問題集を解きまくれば良い、というわけではありません。
良問を何度も解くことが非常に重要です。
1つの良問は、10の平凡な問題を解く以上に、得るものが大きいからです。
たくさんの良問を解くことが、非常に効率的な勉強法なのです。
この意味で私はZ会を強くオススメしています。
Z会の問題は、「入試問題で要求される知識や解法、注意すべきポイントなどを的確に問う」問題です。
1つの問題にこれらのエッセンスが詰め込まれているため、Z会の良問を一問押さえるだけで、かなり応用力が身につきます。
個人的に国公立大学を目指す人にはZ会は必要不可欠と考えています。
資料請求で、受験に役立つ冊子が貰えるので参考に申し込んでみると良いですよ。
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国公立大受験の勉強時間まとめ
最後にもう一度、今回の調査結果をまとめます。
調査結果まとめ ・一日の勉強時間に大きな差はない
・受験勉強開始時期にはほとんど差がない
・合格者は勉強の質が高いと考えられる
今回の調査結果を参考に、皆さんの受験勉強を一度見直してみると良いかもしれません。
旧帝大を受験する人に特化して調査を行った結果もあります。
今回の調査とはまた違った結果になり、旧帝大を目指す人には非常に有用です。
是非ごらんください。