大学受験で逆転合格するためにはどうすれば良いでしょうか?
「とりあえず塾や予備校に通う」だけでは絶対に逆転合格はできません。
逆転合格のためには、量と質どちらも極限まで高めて勉強しなければなりません。
つまり、効率的に且つ長時間勉強する必要があるのです。
これが難しいのため、逆転合格する人が珍しいのです。
「今の成績では志望校に合格できない、、、」
「もっと効率的に偏差値を上げないと、、、」
このように悩んでいる受験生の方はこの記事を是非読んで欲しいです。
この記事では、誰でも簡単に出来る「効率を上げる方法」「勉強時間を増やす方法」を超具体的に解説しています。
この記事の信頼性
- この記事を書いている私は、この記事で紹介する勉強法で偏差値40の底辺高校から大阪大学に逆転合格しています。
- ここで紹介する勉強法は全て科学的・統計的根拠に基づいています。(参考文献提示)
私の逆転合格体験記/エピソード(偏差値40から旧帝大に合格)
いきなり個人的な話になって申し訳ないですが、私は偏差値40の底辺高校から旧帝大である大阪大学に逆転合格しました。
初めて受けた模擬試験では、偏差値30台です。(それも進研模試です笑)
私の通っていた高校は、創立以来、旧帝大はおろか国公立大すら合格者がいない高校でした。
そもそも大学に進学する生徒が全体の半分もいません。
さらに大学に進学する生徒の半分は指定校推薦です。
"大学受験"を経験する生徒は全体の20%程しかいませんでした。
そんな高校から創立以来初となる大阪大学に合格することができました。
高校創立から90年で初の国公立大合格者となったのです。
ここで言いたいのは、誰でも逆転合格は可能、ということです。
私ほど不利な状況から逆転合格を目指す方はほとんどいないでしょう。
皆さんは高校創立以来合格者のいない大学を目指している訳ではないと思いますので、逆転合格はより現実的なはずです。
私は何も特別な人間ではありません。
自頭が良い訳でもありません。
なぜなら、勉強を始めるまでは成績は「中の下」で、1学期に必ず1教科は赤点を取っていました。
やり方さえ間違えなければ、誰でも逆転合格は可能です。
関連記事【逆転合格体験記】偏差値40の底辺高校から旧帝大に合格した話
逆転合格する人の特徴
どんな人が逆転合格しているのでしょうか。
私の周りの逆転合格出来た人は、以下のような特徴をもっていました。
- 諦めない人
- 効率的に勉強出来る人
- モチベーションの保ち方を知っている人
今これらの特徴に当てはまらなくても心配はありません。
この記事で、これらの特徴を獲得するための具体的且つ説得力のある方法をご説明します。
逆転合格を叶えるための受験戦略
逆転合格のためには、戦略が絶対的に重要です。
実際、アメリカの心理学者ChesneyとLockeの研究により、戦略の有無が目標達成に大きく関係するということが分かっています。
逆転合格のために、あなたの1日の行動を全てを徹底的に最適化する受験戦略を立てれば、ライバルをブチ抜くことだって容易です。
この記事では「科学的根拠」を最重要視します。
大学受験というのは個人的な経験で語られることが多く、ほとんどの人が何の科学的根拠もない方法論で勉強を続けています。
周りが非効率な1日を過ごしている間、あなたが科学的根拠に基づき徹底的に効率化された生活を過ごせば、試験本番までに圧倒的な差がついているのは自明でしょう。
ここでは以下の4つの点について、科学的根拠をもとに、極限まで逆転合格の可能性を高める受験戦略についてご説明します。
逆転合格に必要な4つのこと
- 効率的な勉強法
- 勉強計画
- 集中力を高める
- モチベーションを維持する
科学的に立証された超効率的な勉強法
「効率的な勉強法」ほど不正確に語られるものはありません。
巷には「効率的な勉強法」というものが溢れていますが、そのほとんどが科学的根拠がなく個人的経験に基づくものです。
中には科学的根拠を謳うものもありますが、その内容を噛み砕き、「受験勉強」という具体的なフィールドに適した形に落とし込んだものはありません。
以下の記事では「科学的根拠」に基づき、逆転合格のために最適化した効率的な勉強法を具体的な紹介しています。
この記事では、以下4つエッセンスだけを簡単に紹介しますので、詳しい応用が知りたい方は科学的に実証された超効率的な大学受験勉強法をご覧ください。
教科ごとの詳しい勉強法も解説しています。
効率的な勉強法
- 教科書・参考書の復習は非効率、問題集を繰り返すことが効果的
- 間隔を開けて学習すると記憶の定着率が上がる
- 似たような内容を同時に学習すると定着率や応用力が上がる
- 制限時間を設けると集中力が上がる
教科書・参考書の復習は非効率、問題集を繰り返すことが効果的
認知心理学者のKarpickeとRoedigerが行った実験及び認知心理学学者のKornellとBjor kが行った実験により、以下のことが分かっています。
- 【勉強】の反復回数を増やしても、記憶の定着にはほとんど効果がない
- 【テスト】の反復回数を増やすと、記憶の定着率が劇的に上がる
- 既に【テスト】で正解できた問題でも、その後、繰り返し【テスト】をすると、記憶の定着が大幅に上がる。
- 勉強したことのない内容を【テスト】することに、ほとんど効果がない
用語解説
【勉強】:教科書や参考書を読んで理解すること(≒暗記)
【テスト】:問題集や過去問を解くこと
まとめると以下のようになります。
「繰り返し学習することが大事」というのは良く聞くと思います。
大切なのは、「何を」「どのように」繰り返し学習するか、です。
教科書や参考書を繰り返し読んでも全く意味がないのです。
また、問題集で解けた問題については「この部分は覚えている!」 と安心して、まだ覚えていない部分ばかりに集中する人が多いと思います。
すでに覚えてしまった内容でも繰り返し【テスト】すると、忘れにくくなる、ということは意外な事実ではないでしょうか。
これらの知見から「とにかく問題集でアウトプットしまくれば良い」と考えるのは早計です。
【テスト】の効果が発揮するのは、覚えている内容を解く時だからです。
知識を「学習しことがあるかどうか」「思い出せるかどうか」で分類し、それぞれの知識でもっとも効率的な学習法を以下の図でまとめます。
上の図では、「学習済みであるが、思い出せない知識」については、「勉強」も「テスト」もどちらも可、と記載しています。
これは「テスト(=問題を解く)」という行為が、答え合わせ時に正しい答えを知ったり、解説を読むという「勉強」を兼ねているためです。
この図から分かるとおり、受験勉強においては、「未修範囲を減らすために集中的に勉強するフェーズ」と「問題集を解きまくり(=テスト)知識を定着させるフェーズ」を分けるのが効率的です。
「未学習」や「学習済みだが思い出せない」知識の割合が多い段階では【勉強】が効率的です。
【勉強】を集中的に取り組むことで、次第に「学習済みだが思い出せない」知識、「思い出せる」知識が増えてきますので、【テスト】のフェーズに移行して一気に記憶に定着させるのです。
また参考書や問題集の難易度設定についても、効率的な選び方が分かると思います。
上の図のように、参考書は難しい(=分からないものが多い)のが良く、逆に問題集の難易度設定においては「やや簡単」と感じるレベルがオススメということが分かりますね。
問題集で分からない箇所が多すぎる場合、問題集のレベルを落とすか、いったん参考書に立ち返って勉強しなおすのが良いです。
この意味において、学校や予備校の授業は完全に非効率であることがわかります。
授業はここで説明した「勉強」に該当します。
授業はあなた一人のために設定されたものではないため、あなたが既に学習し、思い出せる内容も含まれています。
前述のとおり、思い出せる知識を「勉強」するのは非常に非効率です。
学校や予備校の授業より、スタディサプリで自分の苦手分野(=知らない知識が多く含まれる分野)だけ授業を取るのが一番効率が高いです。
また、スタディサプリは1回の授業が15分で設定されていますし、巻き戻しや早送りも出来ますので、「思い出せない知識」だけ集中的に授業を受けることが出来ます。
間隔を開けて学習すると記憶の定着率が上がる
【テスト】を繰り返すことが効率的とご説明しましたが、ただ繰り返すのではなく、「間隔をあけて」繰り返すことが重要なのです。
バーリック博士の研究(Bahrick,& Bahrick,1993)によると、テストの間隔が短い程、知識の定着率が落ちることが分かりました。
では具体的に、何日間隔を開ければ良いのかでしょうか。
正直に言うと、受験勉強に直接応用できる研究は見つかりませんでした。
ただし、復習の最適な間隔を見つけるための手がかりとなる研究がありましたのでご紹介します。
最適な復習の間隔
- 試験が何日後かによって最適な間隔は変わる
- 復習の間隔を一定にするより、復習の度に間隔を伸ばしていくことが有効
- 思い出しづらい知識をテストする程、効果的
- 間隔は短すぎるより、長すぎる方が良い
Cepedaらによる研究で、最適な復習の間隔は、記憶を何日保持しておきたいか=
試験が何日後か | 復習の間隔 |
7日 | 1日 |
35日 | 11日 |
70日 | 21日 |
350日 | 21日 |
しかしこの研究は、あくまでも復習回数が1回の研究です。
そのため記憶の保持率も20~50%と小さめです。
受験勉強においては、記憶の保持率が50%であれば話にならないでしょう。
保持率を高めるために、何度も繰り返し復習する必要があるのです。
復習の間隔を一定にするより、復習の度に間隔を伸ばしていくことが有効であると、Paul Smolen, Yili Zhang, and John H. Byrneらによる最新の研究で明らかになっています。
また同じ研究から、思い出しづらい知識をテストする程、脳の神経細胞が活性化され、記憶を増強すると示唆されています。
一旦忘れて復習する。そしてまた忘れて復習する。
これを繰り返すのが良いのです。
まずは、ポーランドの研究者Piotr Woźniakが提唱する以下の繰り返しのタイミングを参考にしてみてください。
復習回数 | 復習のタイミング |
1回目 | 勉強した翌日 |
2回目 | 1回目の復習の7日後 |
3回目 | 2回目の復習の16日後 |
4回目 | 3回目の復習の35日後 |
復習時にあまりにも簡単に思い出せるのであれば、もう少し間隔を開けるなど自分なりの最適な間隔を見つけてください。
復習している時に全く思い出せないとガッカリし、もっと復習のタイミングを早めないと」と思ってはいけません。
Cepedaらによる複数の研究で、「間隔は短すぎるより長すぎるくらいの方が良い」と分かっています。
似たような内容を同時に学習すると定着率や応用力が上がる
何かを学習する時は大抵、"固まり"ごとに進めると思います。
一つのトピックをマスターした後に次のトピックに進む、という感じですね。
しかし、このような集中学習より、様々なトピックを混ぜ合わせて学習することが効率的である、と最新の研究で明らかになっています。
ここではこの学習法を、「混ぜ合わせ学習(Interleaving learning)」と呼びます。
心理学者のTaylor, K., & Rohrer, D. (2010)の研究では、「混ぜ合わせ学習は、集中学習より、記憶の定着率が優れている」ことが分かっています。
また、混ぜ合わせ学習は、記憶だけではなく、応用力の向上にも効果的であることが分かっています。
例えば、Rohrer, D., & Taylor, K. (2007)の研究では、数学や物理の問題において、混ぜ合わせ学習すると、特定のトピックを集中的に学習より、「最適な解法を選択する技能が向上する」ことが分かっています。
このことは特に、受験勉強において大きな意味を持ちます。
受験数学にはひらめきやセンスは不要で、如何に数多くの解法をストックし、最適な解法を選べるかかが重要だからです。
混ぜ合わせ学習は、より効率的に解法をストックでき、それと同時に最適な解法を選び出す力も鍛えられる、という一石二鳥の学習法なのです。
心理学者のRohrer, D. (2012)の研究により、関連性や類似点あるいは相違点を理解するのに効果的である、と分かっています。
例えば英文法において、「現在形」「現在進行形」「現在完了形」「現在完了進行形」はめちゃくちゃややこしくて理解しづらいですよね。
ややこしいからこそ一緒に勉強することで、共通点や相違点の違いの理解が深まるのです。
一つ一つの情報を個別で理解するより、関連性や類似点・相違点を理解した方が応用力が高まるのは当然です。
文法問題の引っかけ問題にも難なく対処できるでしょうし、英作文においても正しい文法で回答できるようになります。
混ぜ合わせ学習で注意が必要なのは、あくまでも関連するトピックを学ぶことです。
関連が薄いものを混ぜ合わせても効果はありません。
例えば、数学と英語を混ぜても効果がないのはもちろん、同じ科目でも、英文法で「関係代名詞」と「動名詞」のように関連性が薄いものを混ぜて勉強しても効果は薄いです。
効果があるのは、「動名詞」と「形容詞」や「不定詞」など関連性があるものです。
混ぜ合わせ学習は、負荷がかかる学習法でしょうが、同じ時間をかけてひとつひとつのスキルを順に習得する場合よりも、はるかに大きな成果が得られます。
混ぜ合わせ学習の効果をまとめると以下のようになります。
混ぜ合わせ学習の効果
- 長期の記憶保持に効果的
- 数学や物理など最適な解法を選ぶ力が向上する
- 関連性や類似点あるいは相違点を理解しやすくなる
制限時間を設けると集中力が上がる
LaPorte とNathの研究で、「制限時間を設けると、より早く・より真剣に課題に取り組む」ことが分かっています。
逆に制限時間がないと、時間をかけて課題に取り組むようになります。
よく「勉強を勉強時間で測ってはいけない、何ページ勉強したかで測らないといけない」と言われます。
これはこれで正しいのですが、勉強時間を気にせず学習すると、ダラダラと時間をかけて勉強することになります。
これでは、長時間勉強したという虚無な満足感だけ残り、実際には非効率な勉強でライバルにますます差をつけられてしまいます。
タイマーを使って、自分に制限時間を課すようにしましょう。
「今日は10ページ進める」「15問解く」という目標設定した上で、「50分以内に解く」という時間制限を設けましょう。
これだけで、集中力が増し、学習のスピードが上がります。
下記の記事では、ここで紹介した科学的エビデンスを更に噛み砕き、各教科ごとの勉強法を具体的にご説明しています。
逆転合格の勉強スケジュール・勉強計画の立て方
日々の勉強を効率的にするのはもちろんですが、中・長期的な計画が目標達成に効果的であると分かっています。
計画を立てる上で、以下を実践すると効果的であると科学的に分かっています。
目標設定のコツ 具体的且つ高難易度の目標を立てる 目標を細分化し、短期的な目標を設定する
具体的且つ高難易度の目標を立てる
具体的で難しい目標を立てるメリットは以下の3つがあります。
メリット
- パフォーマンスレベルを向上させる。
- パフォーマンスのブレも小さくなる(=より安定する)。
- より具体的で且つより質の高い計画につながることがわかっている。
ここで言うパフォーマンスは、日々の受験勉強における「学習の質」を表します。
Locke,Lathamの研究で具体的且つ難易度の高い目標は、パフォーマンスレベルが上がることが分かっています。
また、Lockeらの研究によると、パフォーマンスのブレも少なくなるそうです。
受験は長期戦なので、安定的なパフォーマンスを発揮できることは大きな強みになります。
さらにShapiroとHollenbeckの研究及びSmith、Locke及びBarryの研究により、具体的な目標は、より具体的で且つより質の高い計画につながることが分かっています。
難易度については、逆転合格を目指す皆さんなら既に十分難しいものとなっているでしょう。
具体性については、漠然と「MARCHに入りたい」「早稲田か慶應に入りたい」と目標にするのではダメです。
「立教」や「早稲田」と志望校を特定するのはもちろん、学部もしっかり決めて下さい。
大学と学部だけではまだまだ抽象的な目標で、
「早稲田大学政治経済学部に合格するために、英語75点、国語50点、数学50点取る」
というレベルまで具体的にする必要があります。
ここまで目標を具体的にすることで、「自分に何が足りていないか」「それを補うために何にをすれば良いか」が明確になります。
ゴールが曖昧だと、そこに至るまでの計画も漠然としたものになります。
計画が漠然としていると、必死で勉強しても「本当に合格できるのか?」と不安になってしまいます。
ゴールを明確にすることで、計画も極めて具体的なものになります。
「計画通りに勉強すれば合格できる」という自信とやる気が生まれるため、パフォーマンスが大幅にアップするのです。
目標を細分化し、短期的な目標を設定する
受験は長期戦です。
長期の目標は、計画が狂うリスクが高いため、目標を分割し「小目標」を設定することが効果的です。
StockとCervoneの研究で、「目標を細分化し、短期的な目標を設定することが目標達成に大きく影響する」ことが分かっています。
目標を細分化することで、以下3つの効果が得られるようです。
目標細分化の効果
-
実現可能と認識できるようになる。
-
自己効力感が強まる=目標を達成できる能力を自分が持っていると自信を持てるようになる(=やる気に繋がる)
-
粘り強さも生まれる
「早稲田大学政治経済学部に合格するために、英語75点、国語50点、数学50点取る」という長期目標に対し、
「2ヶ月後の模擬試験までに英語の偏差値60を取る」や「即応オープンも模試でC判定を取る」などが小目標です。
また「今週は20時間勉強する」という短期目標も有効でしょう。
ここでご紹介した「目標設定方法」と「効率的な勉強法」を組み合わせて、究極に効率のいい勉強計画を立てる方法は以下の記事からどうぞ。
モチベーションを保つ方法
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受験勉強は長期戦です。
時にはしんどくなったり、面倒になることがあります。
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そんな時に流されて勉強をやめてしまうか、歯を食いしばり勉強を続けるかが合格を大きく左右します。
モチベーションを保つ3つのコツ
意志力(Willpower)を消耗させない
意志力(Willpower)とは、目先の利益(快楽やストレスの回避)を避け、長期的な目標の達成のために行動する能力のことです。
まさしく、スマホやゲーム、友達の誘いを断り、自分を奮い立たせ机に向かって勉強させる力のことです。
意志力は筋肉と同じように、使用すると消耗していきます。(筋肉と同じように寝ると回復します。)
意志力が消耗すると、誘惑に負けやすくなります。
つまり、「勉強するぞ!」というやる気が起きづらくなります。
この「意志力」をなるべく消耗させないように行動することが、モチベーションを高く保つコツになります。
科学的に以下4つが意志力の節約に効果的と分かっています。
これらを意識するだけで、簡単にモチベーションを高く保つことが出来ます。
ポイント 意志力は睡眠などによって日々回復し、「意志決定」や「我慢」などによって徐々に消耗していきます。 意志力が消耗した状態では、重い腰を上げて机に向かって勉強する、ということが難しくなるので注意が必要です。 "if A then B"は、「AをしたらBをする」という意味です。 つまり、「AしたらBをする」と事前に決めておく、ということです。 PeterとPaschalの行った研究によると「if thenプランニング」が目標達成に有効である、と分かっています。 目標達成が3倍にもなった、という研究結果もあります。(S Milne 2002) あらかじめ「if thenプランニング」によって脳をプログラミングすることで、意志力(Willpower)を消耗せず、反射的に行動に写すことができるためと考えられています。 「if thenプランニング」は94もの研究からその効果を裏付けられているため、必ず効果が出ます。 誰でも簡単にできて、非常に効果が大きい手法ですので、ぜひ試してみてください。 「if thenプランニング」の例 「家に帰って服を着替えたら、机に向かって英語の勉強をする」 「お風呂から上がったら、単語帳を開く」 「朝ごはんを食べたら、数学の勉強をする」 「if thenプランニング」の効果を高めるコツは以下の3点です。 効果を高めるコツ
if then プランニング
目標を周りに宣言する
Hollenbeckらの研究で、自分の目標は周囲に宣言した方が目標達成度が上がる、ということが分かっています。
逆転合格を目指す皆さんは、特に周囲に自分の志望校を言うのは、恥ずかしく感じるかもしれません。
しかし、だからこそ「落ちないように頑張る」という効果が発揮されるのです。
実際私も偏差値40の底辺高校で「大阪大学に入りたい」と言うのは非常に恥ずかしかったです。
先生や友達から「絶対に無理」とバカにされました。
ただ、その悔しさをバネにしたり、周りを見返したい、という気持ちが強まったのでモチベーションを高く維持する事が出来ました。
これらの知見を実際の生活や勉強に落とし込む具体的な方法は下記記事をご覧ください。
集中力を高めるための生活習慣
勉強時間を1.5倍に増やすのは非常に難しいです。
時間は1日24時間と有限だからです。
しかし、勉強の質を1.5倍に増やすのは比較的簡単です。
効率的な勉強で無駄なく最短で学ぶことに加え、集中力を高めれば更に学習効率がブーストします。
逆転合格の最後の仕上げが、「集中力アップによる学習効率のブースト」です。
集中力を高める方法はいたってシンプルです。
「睡眠」と「運動」の2点だけです。
集中力を高める2つのコツ Jeffreyの研究により、睡眠は、集中力に非常に大きな影響を及ぼすことが分かっています。 また、記憶力や問題解決能力にも大きな影響を及ぼすことが分かっています。** 集中力だけでなく、ストレスや不安の低減*、記憶形成*などにも非常に重要なので、受験生だからといって、睡眠時間を削るのは悪手です。 適切な睡眠量は人によって違いますが、だいたい7〜8時間が良い、とされています。 また、どれだけ睡眠をとっても日中、眠くなる事は当然あるでしょう。 そんな時は、昼寝がオススメです。 昼寝の効果は凄まじいです。 以下4つの効果が科学的に認められています。
睡眠の重要性
Amber Brooksらの研究で、昼寝の時間は10~20分程度が効果的、と分かっています。
5分は短すぎて効果を得られず、30分以上だと深い眠りに入りすぎて、起きた時しばらくぼーっとして逆に集中できないようです。
昼寝をすると、驚くほど頭が冴えて勉強に集中して取り組む事が出来ますので、絶対にオススメです。
運動の重要性
運動も睡眠に負けず劣らず、素晴らしい効果があります。
オランダの研究グループによると、運動は集中力の向上する(集中できる時間が長くなる)そうです。
また、Thomasらの研究により、運動により記憶力も向上することが分かっています。
ドイツの研究グループによると、単語の暗記テストにおいて運動後は20%以上も記憶力が向上した、という結果が出たそうです。*
更には、ストレスや不安感の抑制にも効果があるそうです。*
受験において、ネガティヴにならない、というのは非常に強いです。
ネガティヴになると、それだけで学習効率が落ちてしまいます。
自分を信じて勉強を続けられると、合格の可能性が一気に高まります。
1日20~30分のジョギングで、これらの効果が発揮されるそうです。
実際、運動するとかなり脳が冴える感覚があるので、非常にオススメです。
関連記事集中力を高める方法
直前のE判定から逆転合格する方法
逆転合格を目指す方は基本的にD判定やE判定だと思いますので、基本的にはこれまでご説明した方法で問題ございません。
しかし、直前期において模試でE判定を取ってしまった方は、更に工夫が必要です。
網羅性を取るか(広く浅く学習する)、確実性を取るか(狭く深く学習する)、というある種の賭けが必要になるためです。
詳細は以下の記事からどうぞ。
関連記事E判定ばかりでも大丈夫!直前のE判定から難関大に合格する方法
逆転合格のまとめ
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最後にもう一度、逆転合格に必要な4つの方法を以下にまとめます。
効率的な勉強法
- 教科書・参考書の復習は非効率、問題集を繰り返すことが効果的
- 間隔を開けて学習すると記憶の定着率が上がる
- 似たような内容を同時に学習すると定着率や応用力が上がる
- 制限時間を設けると集中力が上がる
目標設定のコツ 具体的且つ高難易度の目標を立てる 目標を細分化し、短期的な目標を設定する
モチベーションを保つ3つのコツ 集中力を高める2つのコツ ここまでやらないといけないの?と思う方もいるかもしれませんが、逆に言うとこれさえやれば合格の可能性が一気に高まります。 ここまで突き詰めてやる受験生はほとんどいないからです。 一度で覚えることは出来ないので、ブックマークして何度も読み返すようにしてください。 大学受験は勉強のやり方さえ間違えなければ、今どれだけ偏差値が低くても志望校に合格することが出来ます。 今回ご紹介した方法で受験勉強に取り組めば、驚くほど早く偏差値が上がっていくことを実感できると思います。 大学受験は本当に人生の分かれ道です。 ここが踏ん張りどころとおもって頑張りましょう!
難関大を目指すならZ会 難関大合格に圧倒的強みを持っているZ会。 私は偏差値40の底辺高校に通っていましたが、Z会だけで旧帝大に合格することが出来ました。 本物の思考力・実践力を身につけたい人に必須です。