勉強計画を立てるのって難しいですよね、、
でも正しい勉強計画を立てることができれば、勉強の効率が上がるので非常に重要なことです。
実際私は偏差値40の高校から旧帝大に逆転合格しましたが、これは紛れもなく正しい勉強スケジュールを作ることができたからです。
この記事では、逆転合格を可能にする効率的な勉強計画の立て方を分かりやすくご紹介します。
誰でも簡単にスケジュールを作れるように簡単な3つのステップに分けてご説明します!
もくじ
年間スケジュールの作り方
まずは「年間の勉強計画」の作り方からご説明します。
以下3つのステップで進めれば誰でも勉強計画が作れます。
学習計画の作り方
- 模擬試験を受ける
- 参考書ルートを決める
- 各参考書をいつまでに終わらせるか書き出す
順番にご説明します。
模擬試験を受ける
現状と目標を把握しないことには、勉強計画を作ることはできません。
そのためにも今すぐ直近の模擬試験に申し込んでください。
過去に受けたものでもOKですが、出来れば最新のものがベストです。
まず、現在の偏差値を把握する必要があります。
また、志望校(=目標)がまだ決まっていない方はすぐに決めてください。
「自分の成績だと合格できない」なんて思わずに、まずは心の底から行きたいと思える大学を志望校にしてください。
自分が絶対に行きたいと強く願える志望校じゃないと勉強のモチベーションも上がりません。
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参考書ルートを決める
現在の偏差値と志望校の偏差値が分かれば、参考書ルートを組み立てていきます。
参考書ルートは、現状と目標のギャップをどのように埋めていくか、という具体的な道筋です。
順番にやっていけば、必ず志望校合格の実力がつくように設計されています。
参考書ルートは入試に必要な科目全て作るようにして下さい。
コツは参考書を詰め込みすぎないことです。
ほとんどの参考書は1冊をやり込めば、それだけで結構成績が上がります。
参考書の量を増やし過ぎると消化不良になって効率が悪いのでやめましょう。
参考書ルートについては、私も以下の記事で詳しくまとめていますので参考にご覧ください。
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大学受験のおすすめ英語参考書ルート【レベル別・志望校別】
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各参考書をいつまでに終わらせるか書き出す
全科目の参考書ルートが出来たら、各参考書をマスターするために必要な時間を算出します。
後から修正できるので、これはざっくりで良いです。
あまり時間をかけても仕方がないので。
例
『やっておきたい英語長文700』という問題集を例に考えます。
この問題集には15問掲載されています。
1問解くのに1時間、回答や解説を読むのに30分とすると、1問あたり1時間30分かかります。
15問あるので、この参考書を1周するのに必要な時間は、22時間30分です。
1つの参考書は最低でも3周は回したいので、2周目、3周目の所要時間も計算します。
2周目の時間は1周目の半分、3周目の時間はさらにその半分とすると、それぞれ11時間15分、5時間40分と見積もることが出来ます。
1〜3周目の勉強時間を合計すると、この参考書をマスターするために必要な時間は40時間ということが分かります。
ここまで具体的に計算するのがベストですが、全ての参考書でやるのは大変なので感覚でもOKです。
実際に本屋に行って参考書を手に取って確認するのがオススメです。
各参考書をマスターするための勉強時間が分かれば、試験日までに残された日数から逆算して1ヶ月何時間勉強すれば良いかが分かります。
その結果をもとに、「いつ、何の参考書をやれば良いか」をエクセルや紙に書き出します。
以下の例を参考にしてください。
これは、偏差値40から難関国公立大学(旧帝大)に合格するための勉強計画です。
ポイントは英数(+余裕があれば国)を高3夏までに基礎固めを終えるようにスケジュールを組むことです。
初めから完璧なものを作る必要はありません。
実際に勉強を進めて行きながらどんどん修正していけばOKです。
月間・週間スケジュールの作り方
年間スケジュールが出来上がれば、1ヶ月・1週間単位で具体的な勉強計画を作っていきます。
ここまで来れば後は簡単です。
月間スケジュールの作り方
月間スケジュールはあまりこだわらなくてOKです。
正直無くても良いくらいです。
年間スケジュールを立てる時に、1ヶ月何時間勉強すれば良いか分かったのでそれを忠実に守っていくだけです。
強いて言うなら「6月は後チャートの微積を終わらせる」というように勉強時間以外に、具体的な目標を設定すると良いです。
月間スケジュールのポイントは2つあります。
1つ目は、毎月月末にその月間目標が達成されたかどうかを必ずチェックしてください。
年間スケジュールに対して、遅れているのか、進んでいるのかを把握して年間スケジュールを修正する必要があります。
もし計画より遅れているのであれば、翌月の勉強時間を増やすなどの対策を取らないければなりません。
2つ目は、月末の土日のいずれかは完全に復習だけの日にすることです。
その月に学習したことをザッと見返して、ちゃんと勉強したことが頭の中に残っているか確認します。
週間スケジュールの作り方
週間スケジュールは結構大事です。
勉強計画は週間スケジュールが基本単位になると考えてください。
つまり1年間を365日や12ヶ月とみなすのではなく、52週と考えるということです。
週間スケジュールのポイントは2点です。
- 日曜日の午前を復習に充てる
- 日曜日の午後を予備日に設定する
- 英語、数学は毎日やる
日曜日の午前を復習に充てる
記憶の定着に復習は不可欠です。
参考書を前に進めることばかり意識しすぎて復習を疎かにする人が多すぎます。
「復習しない」を回避するために、予め復習しかしない日を1週間のスケジュールに組み込みます。
私のおすすめは日曜日の午前です。
月〜土で学習した内容を日曜日の午前中に一気に復習します。
日曜日の午後を予備日に設定する
「計画は必ず遅れる」という前提で計画を作ってください。
体調が悪かったり、急な用事ができたり、思ったより勉強が進まなかったり。
受験勉強中は必ず予期しないことが発生します。
そのため計画には余裕を持たせて、不測の事態に備える必要があります。
おすすめは1週間のうち、半日は何もしない日を作ることです。
もし、計画に遅れが発生した場合は、この予備日に勉強して遅れを取り戻します。
そうならないように絶対に予備日を設定しましょう。
もし計画どおりに勉強できているなら、その予備日は息抜きに使っても良いですし、そのまま勉強を進めても良いです。
英語、数学は毎日やる
言うまでもないかもしれませんが、(国公立を目指す人は)英語・数学は毎日必ず勉強するようにしましょう。
月曜日は英語3時間、火曜日は数学3時間というようにまとめて勉強するのは効率的ではありません。
英語と数学は慣れが重要なので毎日触れた方が良いですし、記憶の定着率という観点でも毎日学習した方が効率的です。
1日の勉強スケジュールの作り方
最後に1日の勉強スケジュールを決めます。
月間、週間スケジュールが自動的に1日に必要な勉強時間が分かりますが、基本は「起きている時間は可能な限り勉強する」というスタンスです。
自分の集中力とも相談して1日の勉強時間を決めてください。
私は自由な時間がないと長続きしなかったため、休憩時間は必ず確保するようにしていました。
以下のグラフは私の浪人(宅浪)時代の1日の勉強スケジュールです。大体1日8時間くらい勉強していました。
個人差はありますが、なるべく学校や予備校前の朝の時間に勉強時間を確保するようにした方が良いです。
学校や予備校が終わった後は疲れていてサボりたくなりますし、集中力も朝より落ちています。
「1日どれくらい勉強すれば合格できる?」と気になる方は以下の記事を参考にしてみてください。
勉強計画を立てる上で重要なこと
勉強計画の作り方を具体的にご説明しましたが、最後に勉強計画を立てる上で重要なことを4つご紹介します。
- 復習を前提に計画を立てる
- 授業の受験対応度を見極める
- 英語と数学を先に固める
- 志望校の過去問を最初に解く
復習を前提に計画を立てる
勉強計画を立てるときに必ず復習の時間を計画に組み込むようにしてください。
おすすめは、翌日に1回目の復習、毎週日曜日に2回目の復習、月末に3回目の復習です。
強制的に3回復習の機会を設けることで、知識の抜け漏れをかなり減らすことができます。
受験に落ちる人の特徴は、参考書を終わらせることが目標になっていることです。
大事なのは参考書を終わらせることではなく、参考書の知識を確実にマスターすることです。
焦らずしっかり復習の時間を確保しましょう。
授業の受験対応度を見極める
進学校を除いて、学校の授業はほとんど当てにならないと考えた方が良いです。
つまり、学校のカリキュラムに沿って勉強しても志望校には合格しない、ということです。
しかし、完全に学校の授業を切ってしまうのはもったいないです。
1日の大半を過ごす場所なので可能な限り有効活用する必要があります。
学校のいいところは徹底的に使い倒しましょう。
例えば、理科・社会の授業は比較的使える場合が多いです。
使える授業であれば、無理に自分で参考書をやるのではなく、定期テスト対策などを進めることで自然と受験に必要な知識が身についていきます。
自習時間は苦手分野の克服や演習問題を解く時間に充てるとかなり効率が高まります。
使えないと判断した授業は徹底的に「内職」しましょう。
期限が定められている大学受験にとって時間ほど貴重なものはありません。
内職は授業と同じ科目の勉強をすれば、まずバレません。バレても怒られにくいです。
受験と関係ない科目の授業の場合は、ノートに数学の問題を書き写して解くのがバレにくいです。
ノートに答えを書き殴ってるとバレる確率が上がるため、解法を頭に思い浮かべるのがおすすめです。
英数を固める
学校のカリキュラムは本当に当てになりません。
進学校なら別ですが、受験の出題範囲が全て終わるのが高3の秋とか遅すぎます。
英語と数学は先取りしてどんどん進めて、遅くとも高3の夏までには基礎固めを完了させておきたいです。
英数の基礎固めが終わるまでの期間は、英数以外の科目は授業を受けてテスト前に最低限の勉強をすればOKです。
英語と数学は仕上がるまで非常に多くの時間と労力をかけないといけません。
逆に夏までに英数の基礎固めが終われば、残りの受験科目にたっぷり時間を費やせますし、何より安心感が全然違います。
志望校の過去問を最初に解く
第一志望合格を目指すには、受験を「要領良く進める」ことが必要不可欠です。
そのためには、まず第一に志望校を決め、どういった科目の比重が大きいのか、どういう傾向なのかを分析し、それに沿った受験計画を組み立てる必要があります。
そのためにも、志望校が決まれば早速の志望校の過去問を購入して1年分解いてみてください。
現時点では、全く歯が立たないでしょうが、それで問題ありません。
実際に解いてみて、問題の難易度や傾向を自分で”生で”感じ取ることが目的です。
あまりにも難しく感じるかもしれませんが、ネガティブになってはいけません。
みなさんは「試験日までに合格最低点より1点多く取る実力をつける」だけで良いのです。
問題が解き終わった後、各科目について少し詳しく問題の傾向を分析してみてください。
例えば英語であれば、「長文問題はどのくらいの長さか?」「英作文はあるのか?」「試験時間の長さは?」などです。
数学であれば、「頻出する分野は何か?」「問題数は?」などです。
この分析により、志望校の問題傾向がわかり「今後、何に重点を置いて、どのように勉強すれば良いのか」が分かってきます。
例えば、志望校では「整数問題」が出ないならその対策に時間を費やす必要はありません。
もちろん基礎固めの段階は全範囲やった方が良いですが、演習や応用は入試で出題される範囲に絞って対策すると効率的です。
まとめ:勉強計画の作り方
スケジュールを立てることは、効率的に勉強する上で非常に重要ですので、必ず行いましょう。
しっかりとゴールから逆算して受験スケジュールを立てないと志望校の合格は難しくなります。
逆に受験スケジュールさえ出来上がれば、あとは「とにかくやるだけ」の状態になります。
綿密に計画された受験スケジュールがあれば、「これさえやれば合格できる!」と安心して勉強に取り組むことが出来ます。
スケジュールが完成すれば、あとはやるだけです!頑張りましょう!!
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