「今年の大学受験は厳しすぎる、、、」
「コロナの影響は続く?」
「大学入試改革はどうなる?」
受験を控える皆さんはこのようなお悩みを持っているのではないでしょうか。
2021年に引き続き、2022年の大学受験も非常に厳しくなることが予想されます。
具体的には、「コロナ」と「大学入試改革」が大きく影響するためです。
この記事では、2022年度の大学受験の展望を解説し、取るべき受験戦略についてご説明します。
もくじ
大学受験の厳しい現実
まず、大学受験は普通に厳しいです。
大学受験の甘くない現実について説明します。
頑張っても報われない
ほとんどの場合、頑張っても報われないことが多いです。
つまり、ほとんどの人が第一志望に受からないのです。
1年間必死で頑張った結果が不合格、ということが普通にあるのが厳しい現実です。
私は現役生の頃、今までの人生で勉強したことがないくらい勉強しましたが、結果は不合格でした。
その時のショックと悲しさは今思い出しても辛いです。
不安・孤独がつらい
大学受験は基本的に孤独な戦いです。
親や先生がサポートしてくれますが、頑張るのは自分です。
誰でも受験勉強の辛さを代わってくれる人はいません。
特に浪人生の場合は、孤独感が顕著です。
プレッシャーがきつい
「合格できるか不安」「落ちるかもしれない」「落ちたらどうしよう」
受験勉強は、こうした不安と常に隣り合わせです。
この不安・プレッシャーに耐えながら毎日勉強を続けないといけないため本当に辛いです。
何が起こるか分からない
受験は本当に何が起こるか分からないです。
A判定を連発しても志望校に落ちまくった人を何人も知っています。
受験は最後までどうなるか分かりません。
受験のプレッシャーは相当なもので、試験本番中、緊張と焦りで本来の実力を出せないこともよくあります。
模擬試験で分からない問題があっても焦ることはないですが、入試本番だとメチャクチャ焦ります。
その焦りからパニックに繋がり、ミスを重ねて頭が真っ白になる。
こんな悲劇が毎年至る所でおきています。
入試本番まで順調に進んできたのに、最後の最後で転落してしまう。
実際によくあることなのでメチャクチャ怖いです。
2022年もコロナの影響が厳しすぎる
こうした大学受験の甘くない現実に加え、今年の受験生もコロナの影響を強く受けます。
ワクチン接種が広く進んだためか感染状況は改善してきていますが、この先1年どうなるのかは誰にも分かりません。
完全にコロナ禍が収束するのは当面先になるでしょうから、覚悟しておいた方が良いです。
コロナの影響を受けて今年の大学受験は、以下3つの傾向が出ると予想されます。
- 安定志向
- 理系重視
- 地方回帰
- 入試問題の難化
順番に解説します。
安定志向
コロナの影響で「先の見通しが立たない」という不安感から、安全・安定意識が強くなります。
つまり「1年後どうなるか分からないから現役で入ろう」という心理が強く働きます。
浪人が出来ないため、少し挑戦して難関大学を目指すより、確実に合格できる大学を志望する傾向が強くなります。
旧帝大や早慶などの難関大を目指すより、日東駒専・産近甲龍・MARCH・関関同立などの中堅大を目指す人が増えます。
今年は、『日東駒専・産近甲龍・MARCH・関関同立』が難化することが予想されます。
これらの大学を第一志望とする受験生にとっては、厳しい戦いになるでしょう。
理系重視
景気が悪くなると、理系学部が人気になる傾向があります。
最近はずっと理系学部の人気が高まってましたが、コロナで景気感が悪化しているので、理系重視が一層強くなります。
また、IT系の企業・業界が非常に好調なので情報系、工学系の人気に拍車をかけるでしょう。
理系の人にとって、今年の大学受験は非常に厳しいものになっています。
逆に「理系職種に全く興味がない」「弁護士・会計士など文系職種になりたい」という明確な理由がある受験生は、比較的楽かもしれません。
地方回帰
地方国公立の人気が回復する可能性があります。
都市部でコロナ禍が悪化していることや、リモートワークの普及などで、地元志向を持つ人が増えていると言われています。
地方国公立大学は、志望者も少なく穴場的な側面がありましたが、今年は倍率が高くなることが予想されます。
地方私立大学の人気も高まるでしょうが、こちらはあまりオススメしません。
地方私立大学は就職がかなり厳しく、特に都心部での就活は悲惨なものになるためです。
入試問題の難化
2020年度(2021年1~3月)の入試問題については、コロナの影響で学習の進展にバラつきがあることを考慮し、文部科学省が各大学に以下を強く要請しました。
・選択問題の設定
・「発展的な学習内容」から出題しないことや、出題する場合は、設問中に補足事項を記載するなど
文部科学省の要請に応えるかどうかは各大学次第でしたが、傾向として例年よりやや易化傾向でした。
しかし、2022年度の試験はこうした救済措置はほとんどありません。
2022年度はワクチン接種も進み、そもそもコロナが当たり前の世の中になっているため、学習の進展にバラつきが出ないためです。
つまり、2022年度の大学入試は、2021年度より難しくなる可能性が高いです。
大学入試改革の影響も甘く見てはいけない
大学入試改革の影響も侮れません。
英語4技能「読む・聞く・話す・書く」を測定するための英語民間試験は2024年度に延期されました。
「リーディングよりリスニングを重視する」という傾向が増すことが考えられますが、今年度の受験生は大きな影響を被らないでしょう。
これと同時に、共通テストの記述式導入も延期となりました。
しかし、この共通テストの記述式問題の導入延期は、皆さんの受験に少ながらず影響を与えます。
以下2つの影響が予想されるため順番にご説明します。
- 浪人生の増加
- 個別試験における記述問題の増加
浪人生の増加
英語民間試験は2024年度に導入予定と計画が決まっていますが、記述式問題の導入は具体的な時期が明示されていません。
2021年度の共通テスト(2022年1月実施)の実施大綱が公表されましたが、記述式問題の導入については記載がありませんでした。(外部リンク:共通テスト実施大綱)
恐らく2022年1月実施の共通テストには記述問題は出題されない可能性が極めて高いです。
2019年度の受験生は、新たに始まる共通テストが未知の試験であったため、これをリスクとして捉えていました。
そのため浪人回避の傾向が非常に強く、実際に浪人生の数は例年より減少していました。
2020年度の大学受験は、学力が比較的高い浪人生の数が少なかったため、難易度は高くなかったでしょう。
しかし、今年2022年度の試験においては、共通テスト2回目で且つ記述式も導入されないということが分かっています。
浪人を選択する受験生が増えることが予想されるため、2022年度の受験は浪人の比率が高い、厳しいものになるでしょう。
個別試験における記述問題の増加
共通テストの記述問題導入は延期されましたが、各大学の個別試験には大きな影響を及ぼす可能性があります。
下記のとおり、文部科学省が「各大学の個別試験で記述問題を積極的に活用」するよう要請しているためです。
各大学の個別試験における記述式問題の積極的な活用をお願いしていくとともに、文科大臣の下に設置する検討会議において、大学入試における記述式の充実策についても検討。
対応は各大学次第ですが、傾向として、記述問題が増えることは間違いないです。
一般的に、選択式より記述式の方が難しいため、2022年度の入試は難化が予想されます。
私立大学であっても記述式問題が増えることが予想されますので、記述式の対策は必須でしょう。
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大学受験が厳しくても、不安になり過ぎることはない
今年の大学受験がどれだけ厳しくても、あまり気にすることはありません。
なぜなら、みんな同じ条件だからです。
あなただけが不利になる、という状況はあり得ないため安心して下さい。
正しい努力を続け、本物の実力を身につければ、合格の可能性を極限まで高めることが可能です。
私が受験生の頃、滑り止めである同志社大学の入試本番当日、39度近い高熱を出してしまいました。
意識が朦朧とし今にも倒れそうな状態で試験問題を解きましたが、普通に上位合格しました。(ちなみに、第一志望である大阪大学にも合格できました)
普通であれば落ちますが、徹底的に効率的な勉強を続けることで、私は確固とした基礎と応用力を身につけていました。
正しい努力を続ければ、どんな状況であっても合格できる力を身につけることができます。
今年の受験がどれだけ厳しくても、あなたがやることは「正しい努力を続ける」ことのみです。