周りの騒音や話し声が気になって作業や勉強に集中できないことってありますよね。
家の中で勉強していても家族の話し声や生活音、窓の外から子供がはしゃぐ声が聞こえてくると気が散ってしまいます。
こういった悩みを持つ方に検討して欲しいのが「ノイズキャンセリングヘッドホン」です。
騒音(ノイズ)を文字どおり消去(キャンセル)するヘッドホンです。
私は実際にノイズキャンセリングイヤホンを使用して勉強していますが、集中力がアップするのを実感しています。
勉強中は音楽を一切流しません。超高機能な耳栓として使用するのです。
この記事では私の実体験をもとに、ノイズキャンセリングで勉強の集中力を上げたい人に向けておすすめのイヤホン・ヘッドホンをご紹介します。
すぐに勉強におすすめのイヤホン・ヘッドホンが知りたい方は『おすすめノイズキャンセリング』をこちらをタップ。
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もくじ
ノイズキャンセリングヘッドホンは勉強に有効?
結論から言うと、めちゃくちゃ有効です。
個人的な経験ですが、私はノイズキャンセリングイヤホンを使用してから集中力がアップしました。
ノイズキャンセリングで勉強に集中できるようになるのは科学的に裏打ちされています。
そのため誰が使っても間違いなく集中力をアップさせることができます。
ノイズキャンセリングで勉強に集中できる理由
様々な研究で、人間は静かな環境の方が集中力が上がることが実証されています。
以下はほんの数例ですが、研究結果を紹介します。
「騒音が精神作業に与える影響について」という研究において、作業中の騒音が大きくなればなるほど計算問題における誤答や知的作業におけるミスが増えることが分かった。
「有意味・無意味外来雑音が単純精神作業者に及ぼす影響」によれば、騒音レベルが大きくなるにつれて計算問題の正答率が下がり、最大で約10%ダウンした。
「The effect of background music and background noise on the task performance of introverts and extraverts」によれば、「無音」「環境音」「BGM」の中で「無音」の環境が一番認知テストのスコアが高かった。
実際にノイズキャンセリングヘッドホンを使ってみれば分かりますが、音が無い(or 静か)というのは想像以上に集中できる環境です。
私も購入するまで知らなかったのですが、ノイズキャンセリングイヤホン/ヘッドホンは音楽を流さなくても消音効果があります。
ノイズキャンセリング「イヤホン/ヘッドホン」という名称ですが、私は音楽を流さずに耳に装着するだけです。
言い換えれば超高機能な耳栓として使用できるのです。
参考:ノイズキャンセリングの原理
+と−を合わせれば0になるように、消したい音の波と真逆の形(逆位相)の波を発生させると、互いを打ち消すことで音が低減される。
ノイズキャンセリングイヤホン/ヘッドホンは、搭載されているマイクで周囲の音を収集して、周囲の音の逆位相の音を作り出すことで外部の音を消している。
ノイズキャンセリングイヤホン・ヘッドホンを勉強で使う時の注意点
ノイズキャンセリングは集中して勉強するのに非常に有用ですが、何点か注意すべき点があります。
ここでは3つの注意点をご紹介します。
つけ心地が気になる
イヤホンにしろヘッドホンにしろ何もつけていない状態に比べると着け心地が気になってしまうのは事実です。
そのため勉強用に使用するイヤホン・ヘッドホン選びは着け心地を最優先しましょう。
耳が痛くなったり、重さが気になって、かえって勉強に集中出来なくなったら本末転倒です。
つけ心地は本当に大事です。
ただ、普段からイヤホンやヘッドホンを使用して音楽を聴いている人は特に気にならないと思います。
また使い続けると勉強中に装着してても気にならなくなります。
私も最初は装着感が気になることがありましたが、今は全く気にならなくなりました。
何時間も装着し続けると流石に付け心地が気になってくるので、私は1〜2時間使用した後は外して少し休憩するようにしてます。
自分の声が少しこもる
ノイズキャンセリングの効果により装着時は自分の声が遠くに聞こえます。
そのためノイズキャンセリングヘッドホンを利用しながら英語長文の音読をすると変な感覚がします。
ただこの点もすぐに慣れるため、あまり気にする必要はないでしょう。
完全に騒音が消える訳ではない
ノイズキャンセリングイヤホン/ヘッドホンで一番注意しなければならない点です。
ノイズキャンセリングを利用したからといって、完全に周囲の音をシャットダウンできる訳ではありません。
特に人の声などはノイズキャンセリングが苦手とする周波数なので他の騒音と比べると消音の効果は弱いです。
それでもノイズキャンセリングを使用していない状態と比べると、比較にならないほど静かになります。
周囲の騒音が人の声だろうと集中力アップの効果があるのは間違い無いです。
ノイズキャンセリング+環境音BGMが最強
先ほど説明したように、ノイズキャンセリングは人の話し声に比較的弱いです。
ノイズキャンセリングイヤホン/ヘッドホンを付けていれば、実際の声よりかなり小さくなるのでこれだけでも集中力アップには十分効果的です。
更にノイズキャンセリングの効果を大きくするためには、ノイズキャンセリングによって小さくなった人の声を環境音によってかき消すと良いです。
まさに「音をもって音を制する」ということです。
完全な無音が一番集中力アップには望ましいのですが、人は意味のある音(話し声や歌)より意味のない音(環境音や生活音)の方が集中できる、ということが分かっています。
「無意味及び有意味騒音が知的作業時の妨害感に及ぼす影響」及び「有意味・無意味騒音が精神作業課題に対する選択的注意に及ぼす影響」という論文で、同じ音圧レベルの騒音において、無意味音より有意味音が不快感を覚えやすく、また注意力(=集中力)を阻害するという研究結果が報告されています。
人の話し声や店員さんの接客、アナウンスの声などが聞こえてくると、脳が勝手にその音に意識を向けてしまうことありますよね。
そのため、ノイズキャンセリングである程度人の声を含む周りの騒音を除去して、その上から心地の良い環境音を流すことによって集中力が爆上がりします。
ノイズキャンセリングで十分周囲の人の声は小さくなっているため、環境音を小さな音量で流すだけで十分です。
「環境音BGM」とYoutubeで検索すればたくさん見つかりますので、参考にしてみてください。
おすすめのノイズキャンセリングイヤホン・ヘッドホン
ここでは様々なノイズキャンセリングイヤホン・ヘッドホンを実際に試着、試聴した私が勉強におすすめできるものをご紹介します。
安いものはもろに性能に出るので避けるのが無難です。
AnkerやHuaweiなど中華系は後悔する可能性高いので私はオススメしません。
また言うまでもありませんが、絶対ワイヤレスタイプにしましょう。
コードの部分が擦れると雑音が発生して集中できません。
以下の表に簡単におすすめのブランドを比較したので忙しい方はこちらだけでもご覧ください。
ブランド | 付け心地 | 重さ | ノイキャン性能 | 価格 | 音質 | |
イヤホン | AirPods Pro | 5.3g | ¥29,036 | |||
Sony | 7.0g | ¥28,325 | ||||
Bose | 8.5g | ¥30,300 | ||||
ヘッドホン | Sony | 254g | ¥35,436 | |||
Bose | 250g | ¥37,400 | ||||
Beats | 260g | ¥34,874 |
ここで紹介するイヤホン・ヘッドホンは高いと感じるかもしれませんが、勉強効率を高めるための投資と考えたら安いものです。
おすすめのノイズキャンセリングイヤホン
まずはイヤホンからです。
結論から言うと「Air pods pro」「Sony」「Bose」がオススメです。
各ブランドについて詳しくご紹介していきます。
AirPods pro
私はイヤホン型のものはAirPods pro一択だと考えています。iPhoneユーザーは特に。
まず、つけ心地が全く違います。
これが他との一番大きな差です。
普通のAir PodsやEarPodsというiPhone備え付けのイヤホンとほとんど同じ着け心地です。
通常のAirPodsと比べると若干圧迫感ありますが、慣れたら全く気にならなくなります。
長時間つけてても気になりません。
形が耳にフィットするのもあるのですが、以下の画像のように、他のものよりイヤーキャップが短いことが快適な付け心地に繋がっている気がします。
イヤーキャップが長いと耳の結構奥の方まで入ってくるため圧迫感が強いです。
また他のイヤホンより断然軽いので勉強中も全然気になりません。
ノイズキャンセリングの効果も非常に高いです。
SonyやBoseのものと何度も比べましたが、正直違いが分かりませんでした。
外した瞬間に周りがこんなにもうるさかったのかと驚きます。
色々なノイズキャンセリングイヤホン・ヘッドホンを試着しまくって、私にとって一番良かったのがAirPods proでした。
どれが良いか悩む人はAirPods proを選択しておけば後悔する可能性は一番低いはずです。
Androidの人でも余裕で使えるのでおすすめです。
Sony
AirPodsがどうしても嫌という方はBOSEかソニーを選ぶのが良いでしょう。
もちろん個人差は着け心地はやはりAirPods proの方が上だと思います。
個人的な感想ですが、耳の形にフィットしづらく「落ちそう」と少し気になりました。
またイヤーキャップを耳の奥まで入れないとしっかり固定されない感覚です。
ただ見た目もオシャレですし、イヤホンケースも小さく持ち運びに便利です。
ノイズキャンセリングの効果も非常に高いと感じました。
Androidユーザーにおすすめです。
Bose
試着してみた感想は「落ちやすそう」です。
正直勉強中は動きが少ないため心配はないのでしょうが、普段使いするときはちょっと気になるかなと感じました。
ウィングチップといって耳の形に合わせてフック状に引っ掛けるのも個人的にはあまり好きになれませんでした。
ケースがやや大きく持ち運びしづらいのも難点です。
ただ音質は一番良かったです。
音質も低音が良く響き、音質にもこだわりたい方はBoseが良いと思います。
ノイズキャンセリングの性能も非常に高いです。
おすすめのノイズキャンセリングヘッドホン
ヘッドホンに関しては、「Sony」「Bose」「Beats」の3つのブランドをご紹介します。
ヘッドホンはイヤホンほど各ブランドに差はないように感じました。(あくまで勉強用としては)
イヤホンほどシビアに選ばなくても後悔する可能性は低いと思います。
Sony
ヘッドホンの中ではSonyが着け心地が一番良かったです。
やはり日本メーカーだから日本人の耳、頭の形にフィットしてるのでしょうか。
着けていても違和感がないため、より勉強集中できるように感じました。
ノイズキャンセリングの効果、音質も抜群に高くバランスが良いので、万人におすすめできます。
個人的に、勉強用のノイズキャンセリングヘッドホンの中で一番良いと思いました。
Bose
一番軽いです。
他と数gの差ですが、着け比べると明らかに違いが分かりました。
軽いので首が疲れにくく勉強の妨げになりません。
また、ソニーと比べると少しイヤーキャップが小さめです。
ソニーは耳全体を大きく包み込む感じですが、Boseは耳の輪郭にピッタリ沿ってしっかりカバーする感じです。
だからこそ騒音カットが大きく、個人的にはノイズキャンセルの効果が一番大きく感じました。
ただ、そのせいか少し頭部への締め付けが強いように感じました。
長時間つけてると気になってくるかもしれません。
Beats
正直、あまり勉強用ヘッドホンとしてBeatsを選ぶ理由がないと思います。
SonyとBoseに特筆して優ってる点がなく、どの性能も”そこそこ”という感じでした。
ただデザインが非常におしゃれです。
カラー展開もかなり豊富でカッコいいです。
普段使いがメインで且つ音質に強いこだわりが無いのであれば、デザインが気に入ればBeatsはかなりアリです。
ノイズキャンセリングイヤホンとヘッドホンどっちが良い?
ノイズキャンセリングが集中力アップに効果的ということが分かりましたが、イヤホンとヘッドホンどちらを選べば良いでしょうか。
結論から言うと、個人の好き嫌いによる、です。
イヤホンとヘッドホンそれぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の使用環境や好みに合わせて選ぶのが賢いです。
ここでは私がイヤホンとヘッドホン実際に使用して感じたメリット・デメリットをご紹介します。
ノイズキャンセリングイヤホンのメリット・デメリット
メリット
ノイズキャンセリングイヤホンのメリットを2つご紹介します。
軽い
ノイズキャンセリングイヤホンは10グラム以下と非常に軽いです。
だから着けていても全く気にならないため集中力を阻害することがありません。
私はこれがイヤホン型の最大のメリットと考えています。
手軽
イヤホンって普段使い慣れてますしやっぱり手軽に使用できますよね。
充電ケースも小さいためカバンやポケットの中に入れて気軽に持ち運びできます。
普段使いしやすいのも大きなメリットです。
デメリット
ノイズキャンセリングイヤホンのデメリットは1点だけです。
耳への圧迫感がある
イヤホン型のデメリットは正直コレだけです。
ただこのデメリットが結構大きいのです。
普通のイヤホンと違って、ノイズキャンセリングイヤホンは遮音性を高めるため耳の穴を完全に塞ぐ必要があります。
そのためどうしても耳への多少の圧迫感が出てしまいます。
普通のイヤホンなら音楽をかけていなければ着けていることを忘れてしまうことがありますが、ノイズキャンセリングは常に装着している感覚があります。
耳への圧迫感が少ないイヤホンを選ぶことをおすすめします。
ノイズキャンセリングヘッドホンのメリット・デメリット
続いて、ヘッドホン型のメリット・デメリットをご説明します。
メリット
ヘッドホンタイプのメリットは3点です。
消音効果が高い
ヘッドホンは耳全体をすっぽり覆うように装着しますので密閉性が高いです。
そのためノイズキャンセリングを使用していなくても着けているだけでかなりの消音効果があります。
イヤホンタイプも消音効果は高いのですが、着け比べてみると明らかな違いがありました。
着け心地が良い
個人差はあると思いますが、ヘッドホンはイヤホンより付け心地が良いと感じました。
フィット感があって気になりませんし、耳全体を覆うので安心感すら覚えることがあります。
イヤホンは耳の圧迫感が強くて嫌、という方はヘッドホンを選ぶのが良いです。
音質が良い
勉強用に使う分にはあまり気にする必要はないと思いますが、普段使いも考えている人は拘りたいところだと思います。
ノイズキャンセリングイヤホン・ヘッドホンは高い買い物になるので勉強用以外にも普段使い用としても使用したいですよね。
この点で言うとヘッドホンの方がイヤホンより断然音質が優れています。
高音質で音楽も楽しみたい、という方はヘッドホンの方が向いているかもしれません。
デメリット
ヘッドホン型のデメリットは3点です。
高い
イヤホンに比べるとヘッドホンは高いです。
これは間違いありません。
だいたい5,000円〜10,000円ほど高い傾向があります。
多少重みがある
イヤホンの重量は10g以下なのに対し、ヘッドホンの重量は250gほどあります。
ヘッドホンも十分軽いのですが、やはり多少の重みは感じます。
とは言っても長時間着けていても気になる重さではありません。
普段使いしづらい
これは超個人的な考えです。
人によるためあくまで参考程度の意見として捉えてください。
ヘッドホンは私にとっておしゃれすぎるため、街中でつけるのに躊躇してしまいました。
ヘッドホンを着けて街中を颯爽と歩く姿を想像すると滅茶苦茶カッコいいのですが、自分がそうなれる自信がありませんでした 笑
私は通勤・通学中に使用することが多いため、この点からヘッドホンではなく、イヤホンを選択しました。
勉強用のノイズキャンセリングイヤホン・ヘッドホンまとめ
勉強に集中したいと悩む人にノイズキャンセリングは本当におすすめです。
周囲の音が小さい方が集中力が上がるというのは科学的にも証明されていますし、私も実際にノイズキャンセリングを使用して集中力が上がっていると実感しています。
最後にもう一度おすすめのノイズキャンセリングイヤホン・ヘッドホンをまとめます。
気になる人はぜひ色々調べてみてください。
ブランド | 付け心地 | 重さ | ノイキャン性能 | 価格 | 音質 | |
イヤホン | AirPods Pro | 5.3g | ¥39,800 | |||
Sony | 7.0g | ¥27,980 | ||||
Bose | 8.5g | ¥30,300 | ||||
ヘッドホン | Sony | 254g | ¥35,436 | |||
Bose | 250g | ¥37,400 | ||||
Beats | 260g | ¥34,874 |
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