大学受験で塾に行かないで独学すると失敗する?

みなさん大学受験勉強ははかどっていますか?

大学受験と言えば予備校・塾とイメージされる方も多いですが、独学で自分の力だけで勉強される方も多いと思います。

独学での勉強は孤独な戦いとなりがちです。

そのため「独学だと受験に失敗しやすいんじゃないか?」「やっぱり予備校に通った方がいいんじゃないのか?」と不安を抱くことも多いでしょう。

今回はそんな不安や悩みに対して明確な答えを出したいと思います。

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大学受験を塾なし、独学で乗り切る人の割合

そもそも大学受験を「塾なし・予備校なし」で乗り切る受験生はどのくらいいるのでしょうか?

その答えは、ズバリ40~60%です。

以外にも小さい数字ではないでしょうか?

 

独学が一番効率的!失敗しない!

独学で大学受験を乗り切る人は、全体から見ても少なくありません。

ただ気になるのは、「独学は失敗しやすいか?」ですよね。

結論から言うと、全く関係ありません。安心して独学しましょう。 

独学でも問題ない理由は下記2点です。 

  1. 独学の方が効率的
  2. 予備校の合格率が低い

理由について順番にご説明します。

独学の方が効率的

ラーニングピラミッドというのをご存知でしょうか。

ラーニングピラミッドは下記図のとおり、学習が能動的になればなるほど、学んだことが定着しやすいということを示しています。

ラーニングピラミッド

この図を見てわかるとおり、塾や予備校に通って「講義を受ける」という学びは一番定着率が低く5%という数字です。

 

一方、「自分で問題集を解く」という能動的な学びは75%もの定着率があります。

「参考書を読む」という行為でさえ定着率が10%と、講義を受けることに比べると、2倍の効果があります。

塾や予備校に通って長時間勉強したアピールをする受験生がいますが、実際は全く定着しておらず、勉強した気になっているだけです。

能動的な勉強ができるため、塾なしで勉強する受験生の方がより効率的と言えます。

予備校の合格率が低い

大手予備校の広告では、大々的に難関大学の合格実績をアピールしています。

「やっぱり予備校に通った方が合格できるんだ」

このように考えてしまいますよね。

では、”合格率”はどうでしょうか。

実は合格率を公表している予備校はどこにもありません。

なぜなら合格率を公表すると誰も予備校に通わなくなるためです。

 

河合塾の推定合格率

大手予備校である河合塾の合格率を試算してみます。

長いので算出根拠に興味がない方は読み飛ばして頂いても問題ありません。

河合塾のIR情報「2018年度事業報告書」によると、河合塾に通う生徒は97,900人です。

同様に河合塾は、合格実績も公表しています。

ここで以下のような仮定をおきます。

  1. 受験生は「旧帝大もしくは早慶を第一志望にするグループA」と「地方国公立もしくはMARCH・関関同立を第一志望とするグループB」で構成されるとする
  2. 北大・九大以外の旧帝大合格者は早慶にも合格しているものとする
  3. 慶應に合格した受験生は早稲田にも合格するものとする

2,3の仮定によりグループAの数は、「北大・九大の合格者数+早稲田の合格者」となります。

このイメージを下記ベン図にて示します。

するとグループAの人数は、
(北大763+九大666)+早稲田5,728=7,157人と推定できます。

同様にグループBの人数の推定のために下記仮定をおきます。

4. 下位国公立大を除く国公立大合格者はMARCHと関関同立にも合格しているものとする
5. 法政大以外のMARCH合格者全て法政大にも合格、関西大以外の関関同立合格者は全て関西大にも合格しているものとする
6. MARCH合格且つ関関同立合格は空集合とする
 (=MARCH志望者は関関同立を志望しない。逆も同様)

4,5,6の仮定によりグループBの人数は
下位国公立3,000+法政5,595+関大3,968=12,563人と推定できます。

グループA,Bを合計すると19,720人となり、予備校生97,900人で割ると
約0.20、つまり第一志望の合格率は20%となります。

代々木、駿台であっても同様でしょう。むしろ河合塾の評判が高い分、他より合格率が高い可能性があります。

さらに予備校の合格実績は1週間だけの夏期講習に参加した生徒の実績も含まれており、合格率は更に低いことが予想されます。

国公立大の競争率は4〜5倍、つまり合格率は20~25%です。

つまり、予備校に通ったとしても、大学の競争倍率以上の成果を出せないと言えます。

 

逆にいうと独学の方が若干合格率が高いのです。

独学だからといって合格率が下がるということは全くなく、むしろ有利であることを示唆している結果です。

以上の方から独学であっても不利になるなんてことは全くありません。

独学を選択した方、安心して下さい。

 

独学で失敗する人の特徴

独学は不利ではありませんが、落ちる人は当然落ちます。

それでは独学で勉強して落ちる人はどういった人なのでしょうか。

下記3点の独学で落ちる人の特徴をまとめたのでご紹介します。

  1. 計画を立てていない
  2. 勉強時間が足りていない
  3. 集中して勉強していない

 

計画を立てていない

独学で重要なことは計画を立てることです。

予備校や塾に通っている人は、先生や講師があなたの代わりにカリキュラムという名の勉強計画を策定しています。これに沿って勉強すれば、最低限のしかし独学であれば、こうした勉強計画を自分で作る必要があります。

勉強計画という羅針盤(方位磁石)がないと闇雲に勉強するだけになり、なかなか前には進みません。 

勉強時間が足りていない

独学に限った話ではないですが、勉強時間が少ないと受験に落ちます。予備校や塾より独学の方が効率的だからといってそれに胡坐をかいて、勉強時間を減らすと失敗する可能性が高まります。

量も質も他を圧倒することで初めて合格を確実なものと出来るのです。 

集中して勉強していない

勉強時間を確保できたからとって、それに満足をしてはいけません。

机に座っている、参考書を開いているだけで時間が過ぎていませんか。

長時間勉強に満足するのではなく、何問解いた、何ページ進んだという「成果」に目を向けましょう。

 

塾なしで合格するための勉強法

合格をより確実なものにするための効率的な「独学の勉強法」についてご説明します。

塾なしで合格を目指す際のポイントは、しっかりと「計画を立てる」ことです。

受験計画を立てるステップは簡単で下記3点のみです。

  1. 模擬試験を受け、自分の現在の立ち入りを知る。
  2. 志望校の過去問を解き、ゴールを見定める
  3. ゴールと現在の学力のギャップを把握する

あとは目標と現実のギャップを埋めるために、どういった参考書で勉強すれば良いのかを洗い出せば勉強計画は完成します。

塾なしで合格するための勉強法の詳細を下記記事にまとめていますので参考にどうぞ。

 

まとめ:独学に不安を感じる必要はない!

塾なしで自分の力で受験を乗り切ろうとしている方は安心して勉強を続けて下さい。

独学だからといって予備校に通う受験生と比べて不利になるといったことは全くありません。

むしろ独学は有利に働きます。

自信を持って勉強に取り組みましょう!

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