模試でD判定、E判定をとると落ち込むし、かなり不安になりますよね。
このままの志望校で大丈夫なのかと焦ります。
しかし諦めるのはまだ早いです。
なぜなら私は受験期間中、模試でE判定ばかりだったのに、第一志望である大阪大学に合格することができたからです。
もくじ
E判定の合格率
各予備校が開催する一般的な判定ごとの合格率は下記のとおりです。
判定 | 合格率 |
A判定 | 80%以上 |
B判定 | 60〜80% |
C判定 | 40〜60% |
D判定 | 20〜40% |
E判定 | 20%以下 |
E判定の合格可能性は20%以下です。
この合格率は偏差値をもとに定められています。
偏差値X以上はA判定、偏差値Y以下はE判定といった具合に画一的に決められているため参考にすぎません。
参考値にすぎないため、模試の判定に一喜一憂するのはよくありません。
また、実際に模擬試験でA判定が出ている大学を志望校とするのは、最上位校である医学部、東大・京大くらいでしょう。
ほとんどの大学において、受験生はB判定、C判定の状態で入試本番に望むため、E判定というのはそこまで絶望すべき状態ではないのです。
E判定からA判定の受験生に追いつく必要はなく、E判定からC判定の受験生に追いつけば十分は合格は可能なのです。
E判定でも受かった人の特徴
しかし、E判定をとってしまった誰しもが合格できる訳ではもちろんありません。
E判定でも合格できる人たちにはある特徴があります。
それは下記二つの特徴です。
- 英語・数学をメインに勉強してきた人(国公立大志望者限定)
- 絶対に諦めない人
順を追ってご説明します。
英語・数学をメインに勉強してきた人
国公立大志望者に多いのですが、英語と数学をメインに勉強してきて、D判定やE判定をとってしまう人は、逆転合格できる可能性が高いです。
そうした人たちは以下の特徴があります。
- 英語と数学以外の科目の勉強が追いついていない
- 英語と数学が未だ仕上がっていない
「英語と数学以外の科目の勉強が追いついていない」という方は、国語や社会、理科の勉強に手が回っていません。
しかし、これらの科目は英語と数学に比べると点数を上げるのが比較的容易です。
一度、本腰を入れて勉強すれば直ぐに偏差値は上がります。
英語と数学がほとんど完成している、ということは他の受験生に対してかなりのアドバンテージがあるのです。
一方で「英語と数学が未だ仕上がっていない」という方は厳しい状況にいると言えます。
英語・数学はほとんどの場合で配点の高い科目であるため、この科目をある程度仕上げるのは必要不可欠です。
英語と数学の勉強のために、なかなか他の科目の勉強に手が回りません。
「英語と数学が未だ仕上がっていない」という方はこれまで以上に集中的に受験勉強に取り組み、早急に英数を完成させる必要があります。
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絶対に諦めない人
何よりも重要なのは、D判定を取ろうが、E判定を取ろうが、決して諦めないことです。
何事にも100%はありません。
E判定だからといって、100%不合格になる訳ではありません。
C判定、D判定の多くの方が志望校を諦めます。
E判定でも諦めなければ、それだけで順位が上がるのです。
みなさんは志望校の合格最低点を一点だけでも上回れば良いのです。
受験は誰しもが不安に押しつぶされそうになります。
そこで、耐えて必死に勉強を続ければ、合格への道が開けます。
自分を信じて、最後まで必死に勉強すれば、逆転合格は可能です。
実力で負けている現状は精神力の強さで打開できます。
実際に私は11月の模試でE判定、且つ偏差値40の底辺高校から旧帝大を目指すという無謀な挑戦をしましたが、決して諦めなかったおかげで合格を掴みとることができました。
E判定から合格するためにやるべきこと
上記のような特徴を持つ人も、持たない人もどうすれば、E判定から合格する事ができるでしょうか。
ここでは、E判定を取った人たちの合格率を高める以下の方法をご紹介します。
- 過去問を解きまくる
- 割り切る
- 復習を中心に勉強する
- 誰よりも多く勉強する
過去問を解きまくる
E判定を取ってしまった人は、A~D判定の受験生を逆転するために、誰よりも効率的に勉強する必要があります。
そのための有効な方法が、過去問を解きまくることです。
E判定をとる受験生は「実力がついていないから過去問を解くのはまだ早い」と考えがちですが、全く逆です。
過去問を解きまくることで、志望校の試験の傾向がわかります。
頻出分野は?長文の長さは?文法問題の配点は?など、出題傾向を知る事は非常に重要です。
つまり、過去問を解く事によってゴールが見えるのです。
過去問を解かずに勉強する事は、暗闇の中を走っているのと同じです。
進むべき方向がわからないため、回り道をしてしまうのです。
過去問を解いて自分のゴールを明確にする事で、そこに向かって一直線に全力疾走できます。
E判定から合格を目指す受験生は必ず今すぐに過去問を解いてください。
割り切る
E判定から逆転合格するためには、ある程度の割り切りが必要です。
E判定という圧倒的な逆境から完璧を求めることは出来ないからです。
「捨てる」という割り切りと「自分を信じる」という割り切りの2つがあります。
順番に詳しくご説明します。
「頻出範囲」以外は捨てる、という割り切り
E判定、とくに直前から志望校に合格するためには、志望校の入試問題の頻出問題だけに絞って勉強するようにしましょう。
志望校の頻出範囲を確実にマスターすれば、合格点は確実にもぎ取れます。
確かに、出題範囲の全範囲を、網羅的に勉強すれば合格率はもちろん上がります。
頻出範囲以外から出題されることだってあります。
しかし、E判定の方は、全範囲をマスターする時間は残されていません。
直前期のE判定から逆転合格を目指す人は、頻出範囲以外は勉強しないようにしましょう。
志望校の頻出範囲は過去問やZ会の直前予想演習の入試傾向からどの分野が出題されやすいか分かります。
自分で調べるのは時間の無駄なので、Z会の直前予想演習の解説を読むのがオススメです。
時間を金で買う、という発想が必要です。
過去に出題されていない範囲は思い切って捨てましょう。
「自分を信じる」という割り切り
「自分を信じる」というのは、自分がマスターしたと思う範囲については、試験本番でも再現できると信じて勉強しないということです。
E判定、それも直前期のE判定から逆転合格を目指すには、極めて効率的に学習する必要があります。
時間があれば、既にマスターした範囲も繰り返し勉強して、より確実性を高めることが出来ます。
しかし、E判定の方にはこれ以上、マスターした範囲を勉強する必要は残されていません。
自分を信じて、「自分がマスター出来ていない且つ頻出範囲」の分野だけを学習する必要があります。
「頻出範囲さえマスターすれば、合格点をもぎ取ることが出来る」という思想のもと、とにかく頻出範囲だけを効率的に押さえるようにしましょう。
復習を中心に勉強する
これは今あなたが過ごす時期によりますが、季節が秋〜冬なのであれば、これまで勉強した事の復習を中心に勉強を進めてください。
ほとんどの大学は、基礎さえしっかりしていれば合格できます。
それにも関わらず多くの受験生は、基礎がないがしろにして、応用・発展に進みたがります。
焦る気持ちを抑えて、基礎を確実に固めるためにこれまで学んだ事をしっかりと復習して自分の血肉としてください。
繰り返しますが、志望校の合格最低点を一点だけでも上回れば良いのです。
最低点を1点上回るだかであれば、基礎だけで十分です。
下手に手を広げるより、復習して知識を確実なものにする方がはるかに効率的です。
誰よりも多く勉強する
E判定から合格するためには、他の何よりも、”努力する”ことが非常に重要です。
A~C判定の受験生が5時間勉強しているのに、E判定の自分は3時間だけしか勉強していないのであれば、合格なんてできません。
少なくとも自分より上の判定を持つ人より努力しなければならないのです。
E判定から楽して合格なんてありえません。
本気で行きたい大学のことを思い浮かべ、寝食以外の時間は常に勉強するくらいの心構えで臨みましょう。
そうすれば逆転合格する可能性は一気に高まります。
まとめ:E判定から合格するには結局努力次第
E判定から逆転合格を目指すには、相当の覚悟と努力が必要です。
効率的に勉強するのも非常に重要ですが、それはあくまでも合格の可能性を高めるために過ぎません。
圧倒的なビハインドを覆すには、効率性と、諦めない精神力、誰にも負けない努力が不可欠です。
しかしこの三つがそろえばE判定であっても志望校に合格する事は可能です。
みなさん諦めずに頑張りましょう!